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メモとか

SSD/HDDをSecureEraseする

SSDとHDDをフォーマットする必要があったのでSecureEraseを使ってみた。

SecureEraseとは

SSD/HDDに内蔵されている機能を使ってフォーマットする方法。
注意として途中で電源が落ちたりすると、最悪使えなくなります。
今回は何事もなく成功しました。

こちらのブログで詳しく解説されています。
一方、ふうえんさんちでは… Secure Eraseとは

LinuxでSecureErase

今回はUbuntuでhdparmコマンドを使いSecureEraseを行います。

# hdparm -I /dev/sdX

-Iオプションで指定したデバイスの状態を確認することができます。

                 supported
       not     enabled
       not     locked
       not     frozen
       not     expired: security count
                 supported: enhanced erase
       3min for SECURITY ERASE UNIT. 3min for ENHANCED SECURITY ERASE UNIT.

出力の終わりの方で上記のような情報が出てきます。
注目すべきなのは「supported」と「frozen」

supportedはSecureEraseに対応しているか(notと表示されていると対応していない)
frozenはデバイスがフローズン状態か(notと表示されていないとSecureEraseが行えない)

frozenが有効な場合、一旦サスペンドを行い復帰させることで無効になりました。

また、一番最後はSecureEraseが完了するまでの予想時間です。SSDの場合数分、HDDの場合3時間程と表示されます。

# hdparm --user-master u --security-set-pass パスワード /dev/sdX

上記のコマンドでデバイスにパスワードを設定します。
「パスワード」の部分を「pass」などと適当に設定してください。

このパスワードはhdparmでSecureEraseを行う為に必要なもので、SecureEraseが完了すると自動的に解除されるようです。

パスワードをセットしたらもう一度デバイスの状態を確認しましょう。
not enabled
と表示されていた部分が
enabled
となっていれば正常にパスワードが設定されており、SecureEraseの実行が可能です。

# hdparm --user-master u --security-erase パスワード /dev/sdX

このコマンドで実際にSecureEraseが実行されます。
また、timeコマンドを使えば終了時に経過時間が表示されます。

hdparmが終了したらもう一度デバイスの状態を確認しましょう。
not enabled
と表示されていたら完了です。

完了後Disksを見てみるとパーティションが残っていましたが、再起動することで正常に表示されました。


速度は変わったのか

SecureEraseを行うとSSDが早くなるといった記事が多かったので、自分でも検証してみました。

SecureErase前
SSD/HDD

SecureErase前(SSD/HDD)

SecureErase後
SSD/HDD

SecureErase後(SSD/HDD)

Read Write共に早くなっているようです。